孤独のめしばなすき好きに肉の息吹や粋と食む(はむ)の巻

先日、新参者祈りの幕が下りる時を観て、舞台の日本橋の粋な風情にカブれた私は、和食大会(ダイカイ)に興じている。

握り寿司の次は、やはり肉にいきたくなり、今回は、鍋の大華すき焼きを特集していきたい。

しがないオッサンの懐事情に見合うすき焼き大会(ダイカイ)ってぇっと、王道の吉野家から出発しないと、始まらないのだ。

伝家の宝刀牛すき鍋膳650に肉2倍盛300で、豪勢にグツグツと早朝8時から突っつく。

生卵に柔らか牛肉をたっぷり野菜と共に絡めて、喰らえば、どんなに眠くても、どんなに寒くても、熱量でことごとく吹っ飛ぶ。

ちょっと入っているきし麺なのか、うどんなのか得体の解らない麺が謎だけに愛しい。

更に気楽にすき焼きを堪能したくなった私は、すき家の高級路線の花形

和牛すき焼き丼(大盛)720を勿論、肉2倍盛300で昼食に存分と、かき込む。

天下のすき焼きを白飯に乗っけて、丼にまとめ上げた画期的な出来栄えの中央に輝く卵黄が、太陽の如く眩しい。

早速、牛肉と絡めて食せば、上品ながらも力強い割下が染み込んだ旨味が拡がり、此れまた粋な丼メシである。

そして、オヤツの時間。

無論、この日はすき焼きで。

カフェチェーンのエースドトールが、

贅沢ミラノサンドシリーズより、まさかのリリース。

其の名もすき焼き風ミラノサンド(コーヒーセット)650

バケットに甘辛く煮込んだ牛肉を惜し気もなく挟んだスタイルは、まさに恐いもの無しのセンスである。

割と固めのバケットに染み込むすき焼きの浸透力が愛しくて、意外とコーヒーとの相性もバツグンだった。

夕食も、すき焼きとイキたい了見だが、さすがに続くと、くたびれた。

おかむらのマスター直伝のチャーハンをこしらえて、楽しむとしよう。

では、帰る前に、最後に一句

すき好きに肉の息吹や粋と食む(はむ)

全竜