留学生活と自炊

上海にいる日本人は自炊しない人も多いと聞きますが、田舎の方にいる人は自炊をしなければ食べるものがありません。たぶん行った国にもよると思います。最初の頃はインド料理がおいしいと思っても、さすがに毎日食べたら飽きてしまいます。

実際のところ中国で外食すると、野菜とかよく洗っていないので長期的に食べることはおススメできないのですが

私は2000年頃南京市の大学に留学していましたが、当時の学食はまずくて学食を食べるか?何も食べないか?の選択だったら食べないを選ぶほどおいしくありませんでした。最初の一か月間は、この先食べ物をどうするかと真剣に考えていました。とりあえず白いご飯があれば、後は何とか生活できます。

唯一南京大学私は南京大学ではなかったの周辺のレストランは口に合いましたが遠いです。大学を学食で選んだわけではないので仕方がありません。そこで半分ぐらい自炊で生活することにしました。

当時、うちの大学の周辺にあったレストランというのは、最低2人で行かなければ食べづらいようなところばかりでした。中華は量が多いというのもありますが、高いからです。学食なら4元ですが、外のレストランでは70元です。それではお金がすぐ尽きてしまいます。20元ぐらいだったら出せますが。

またそこまでして食べたいほど、美味しくありませんでした。なのでたまにカレーを作ったりすると、美味しくて少なくてもあと2日間は元気で生活できるというような発想でした。ツナの缶詰も同じく超贅沢品です。

うちの学校には日本人が他にあと1人しかいませんでしたが、その人は毎日学食で1食4元70円の食事を食べていました。

うちの留学生宿舎には、200人ぐらいの学生が住んでいましたが、あまりにもまずいので8割の人は自炊をしていました。学生は黒人とインド系の人が9割で、宿舎は毎日スパイスの匂いがします。

またアフリカから持ち込まれたゴキブリがいて、1年中部屋の中に何十匹も歩いています。寝ているとたまに体に乗って来たりもします。でもかなり小ぶりで褐色色のゴキブリで、蝿みたいな感じで、日本のゴキブリほどは気色悪くありません。うちの大学は水力発電で有名な大学だったそうで、途上国からの留学生が多かったです。当時デジカメは持っていなかったので写真は残っていないのですが。

宿舎にネパール人が住んでいたので、もう1人の日本人と3人で、カレーをスパイスから作ろうと作ってみたことがありました。市場に行って、木の実みたいなものをたくさん買ってきて、カレー粉は使わないで作ってみましたが、そこそこカレーみたいな味になり美味しかったです。

今は違うかもしれませんが、昔は調味料などが売っていなかったので、何でも一から作らなければなりませんでした。今のようにクックパッドがないので、何でも試行錯誤で、たぶんこれを入れるとあの味になると適当に作っていました。99-2000年頃は、ネット検索しても、レシピは少ししか出てきませんでした。

もう1人の日本人から教えてもらったのですが、ドレッシングは、酢とサラダ油と塩コショウと生姜汁を混ぜて作ります。ドレッシングとしても使えますし、サラスパのたれとしても使えます。ミートソースは、トマトを2時間ぐらい煮込んで、砂糖やにんにくや玉ねぎを入れます。

当時の考えは学食も周辺のレストランも中華ばかりなので日本料理や他の国の料理を作って食べたいと思っていたと思います。

それで一から材料を探して、作っていたのですが、やはり材料を探したり、試行錯誤するのは、時間がかかってしまいます。あの材料がないので作れないということもたくさんありました。コロッケを作るのに、パン粉がないのでパンを乾かしてスプーンで削っていました。

それなら日本料理屋で食べればいいという発想になるかもしれませんが、まず第一にお金がなかったことと、当時日本料理屋が遠くに一軒あるだけだったので、1年に1回ぐらいしか行きませんでした。日本料理屋に行くと、たぶん1回200元ぐらい取られたと思います。留学生にとっては痛いです。

下は留学生宿舎の写真です。最近撮影したので当時はもう少し新しかったです。