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棘の無い薔薇のような

牙をがれた吸血鬼のような

平和惚けした君たちの心に

惹かれるものなんか、何もないんだ

嫉妬心と

独占欲と

支配欲に塗れた君の感情を

そのまま僕にぶつけてくれ

そして

僕の心臓を君の身体の中に埋めてくれ

嫉妬の炎で

真っ赤に灼けた鉄のような

君を抱きしめたい

抱きしめるたびに

傷ついたって

そんな痛みを愛しいと想えたのは

君だけだった

君を愛してる