カイショのある、おじさんに感心した件
今日は、お昼に近所の八百屋さんに行きました。
このお店に行く時の目標は、主にサツマイモとかぼちゃです。
サツマイモとかぼちゃは、パンや麺類をほとんど食べない私にとって、貴重な炭水化物で主食化しています。
そんな大事なサツマイモとかぼちゃが、このお店では安く買えるので、とても助かります。
ただ、お正月明けのせいか、本日のサツマイモとかぼちゃは、今いちでした。
サツマイモは、しなびたのが3本くらいしかなくて、それが1本128円です。
安いですが、普段はもっともっといい、サツマイモがもっと安いです。
かぼちゃの方は、見た瞬間、ダメだと思いました。
美味しそうで安いのですが、丸ごと1個なのです。
りんごを大きくしたくらいの、かぼちゃ1個68円、割と大きめのかぼちゃが1個198円。
かぼちゃは皮を剥くのが大変です。一応、レンジで30秒ほどチンをしてから、剥いていますが、それでも、かなりの重労働です。
皮を剥くだけでも大変なのに、1個のかぼちゃを切断するという作業は、想像するだけで、冷や汗が出ます。
小さいかぼちゃは、それほど大変ではないかもしれませんが、食べられる量もそれだけ少ないということですよね。
皮むきの大変さと、量のバランスが悪いです。
ああ、今日はハズレかあ、と思って別の野菜を見ていました。
お昼で、店内は年配私も?笑の女性が多いです。そこに一人、バスの運転手さんが着るようなジャケットを着た、小柄なおじさんがいました。
胸には、会社名と名前が入った、大きなネームプレートをつけています。
どうも、会社の昼休みに抜けて来た、という雰囲気です。ひじに買い物カゴをぶら下げて、真剣に野菜を見ているのは、奥さんの司令でしょうか。
仕事が終わってからだと、いいものは売れてなくなっていたりしますから、お昼に来ているのでしょうか。
なかなか感心です。
そのうち、おじさんがお店の人と、何か話しています。
半分だと、120円ですけど、いいですか?と聞かれています。
かぼちゃのことだ!
すぐに、ピンと来ました。
お店の人が立ち去るのと同時に、私はおじさんのところへ行きました。
何が、120円なんですか?
おじさんは、とても謙虚な人らしく、たいそう恐縮して、いえ、私はですね、単身赴任してて、丸ごと1個じゃあ、多くて残してしまうんです。それをお店の人に言ったら、切ってくれるって
1個のかぼちゃを半分に切れば、一つをおじさんが買っても、もう一つ、カットかぼちゃは出ます。
やったー!
おじさん、ナイス!
そうだったのですね。じゃあ、残りの半分は、私が買わせていただきますわと言って、ハイエナのごとく、おじさんと一緒に、お店の人が消えて行った方を見て待っていました。
それにしても、この謙虚なおじさん、只者ではありません。
うちの母だったら、なんてカイショのある人たんだろうと感心するでしょう。
カイショとは、甲斐性のことです。
これからは、カットかぼちゃがなかったら、こうやって聞いてみればいいのですね。
勉強になりました。
そのうち、お店の人が半カットかぼちゃを二つ持って現れました。
お店の人は、大きめの方をおじさんに渡していましたが、これは当然でしょう。
やはり最初にリスクを取った人が、得るリターンも大きくなるでしょう。
私は、お店の人とおじさんにお礼を言って、無事、半カットかぼちゃを買うことが出来ました。
いやー、ほんと、おじさん、カイショあります!
ありがとうございました。()